次の日に学校へ行くと元気にしてた。
私のマフラーを首に巻いて
「これ長い☆気に入った☆」
そう言って、一日中持っていた。
「あ…俺そういう髪型好き☆…昨日ね先輩たちとラーメン食べたから豚骨臭くて…香水つけてきた☆いいにおいする?」
「うん」
「…」
私の首にマフラーを巻いた。
「じゃあね。」
冬休みに入った…
冬休み入って一日目、
お父さんに電話するつもりが、間違ってかずま君に繋がった。
「ごめん間違った。」
「さっちゃんらしい♪」
「…」
「褒めてんの!!!」
「あ、ありがとう☆」
「笑。久しぶり声聞いたなぁ。」
「…いやいや。昨日バイバイしたじゃん!」
「…あ!そっか。なんかもう?週間くらいたった感じする。」
「変なの〜」
嬉しかった。よくわからないけど、嬉しかった。
私たちは冬休み、ほぼ毎日メールした。
兄妹の関係になった。
『俺ホストなろっかなぁ。しゃべんの好きだし。』
『やだ!』
『なんで?』
今でさえ遠くにいるのに、そんな世界に入ったらもう全然相手にされなくなる…
そう思った。
『寂しいじゃん…兄ちゃんに彼女できるのもやだ…』
『それって架空の方?それとも俺?』
架空の方…
それはメールの中だけでやってる兄妹ごっこのこと。
『両方ね☆』
『嬉しいこと言ってくれるじゃん♪♪大丈夫だよ。彼女まだできそうにないし☆』
「さっちゃんカー君にすっごい好きな人いるって知ってるのかな?」
和美がそう言ってたって美幸に聞いた。
そんなのだいぶ前から知ってる。毎日浮かれる度にその人の存在を思いだす…
冬休み中に私は彼を諦めた…
数多い妹の中の一人になることにした。
これでいい…
好きになればなるほど苦しかった。
初詣で願った。
かずま君が今年?年幸せに過ごせますように…
始業式
かずま君は私の座ってる椅子に座ってきた。
「おはよう」
「おはよう」
私は窓を開けて来る人みんなにおはようを言った。
「さっちゃん…みんなに言うつもり??」
「うん!だって冬休み寂しかったもん」
「…俺におはよう言ってくれなかったのに…」