幸せに過ごせますように…?

さき  2007-11-04投稿
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「カー君地元に彼女つくるって言ってた。」
突然和美が言った。
「なんで?」
美幸が不思議そうにしている。
「カー君って妹みたいな存在多いじゃん?だからそういうのもし彼女が見たりしたらかわいそうだからって。」
「へぇ〜。」
「あ!キャベツだけ焼いてその上にチーズのせたら…おいしい♪♪」
「え〜まじおかしい!笑」
「さっちゃんの料理は食べれなさそう!笑」
うまく話をそらした。耐えられなかった…

そんなに思ってもらえる人が羨ましかった。
好きって思ってもらえるだけで喜ぶと思うのに…



バレンタインの時期になった。
進級テストは裕也と私とかずま君が合格。

めずらしくみんなが私の席に集まった。
「アップルパイ作ってきたよ☆」
美幸がみんなに配った。
「おいしい☆」
再試組は14日にテスト。
私たちは来なくてよかった。
「カー君明日2個チョコもらうんだよね〜」
一瞬空気が固まった。
誰も何も話さなかった。
「さっちゃん明日俺にちょうだい☆」
「彼女いるじゃん!」
「俺ら明日学校休みだから♪」
徹の一言で空気が戻った。
私とかずま君は手品の話をした。母の同窓会についていった時に副業手品師とか言ってる人がいて、手品を見せてくれたのだ。
「それでね、トランプにチロルって書いてあって…」
かずま君の手が私の口元へ伸びた。
(アップルパイ…口についてたんだ…)
必死に話を続けた。
「トランプからほんとにチロルチョコがでてきたの!!」
「まじで??すごい!その人に会ってみたい!」
チャイムが鳴った…
かずま君と和美は教室へ帰り、裕也と美幸は席についた。
「おまえら付き合わんと?もういいと思うよ…」
徹が言った。
「あんなに仲良いじゃん」
かずま君たちが教室でるのを見届けて言った。
「仲良いって言ってもさ、友達と恋人ってまた別じゃん。」

自分でも言ってる意味がわからなかった…

バレンタインの日、私は親と買い物に行った。
朝から再試組にメールした。
『がんばれ☆君ならできる!あんなにがんばったんだもん☆あとは落ち着いて☆』
男子には最後にハッピーバレンタインを付けた。
『みんなにはハッピーバレンタインって…俺には?(・_・、)ゥソ☆笑』
かずま君からメールがきた。

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