何となく機嫌悪そうに…
そんなかずま君見たことないからこわかった…
私の目の前で、久しぶりにあった中学の友達がかずま君と言い合いをしていた。
「触らないで!さきちゃんは私の!」
「俺の!!」
「私の方が愛してるもん」
「俺の方が愛してるもん!」
(やめて…)
自分が壊れそうな気がした…
「やだなぁ〜どっちも好きだよ♪♪」
「さすがさきちゃん☆」
教室では後ろから抱き着かれた…
誰にでもするんだよね?
わかっているのに本気にしそうになった…
かばんにつけてたプーさんは、いつの間にか消えていた…
卒業式
卒業パーティーで徹がかずま君との2ショットを撮ってくれた。
コサージュをかずま君につけた。
「かずま!」
部活仲間…
「◯◯ちゃんがね、かずまに来てほしいって。渡したいものがあるみたい」
かずま君はその子と体育館を出て行った…
「裕也、それ…私のりんご!!!」
「あ、ばれた?笑」
「食べないのが悪いんだよ♪」
「…(・_・、)」
「でた?ゥソ泣き〜」
「むかつく!!」
教室に戻って帰る準備をしていた。
「和美まだぁ〜?」
「あ!さっちゃん探した!!」
いつもよりテンションの高い様子で裕也がきた。
「何?」
「はい、このミッキーも卒業☆」
そう言って私のかばんにさげているミッキーにコサージュを付けた。
「…いらないだけでしょ!ミッキー痛いって言ってる!!」
「言うわけないじゃん!」
「こいつ…」
言おうとしたらかずま君がきた。
「俺の気持ちだから受け取って。」
そう言ってポケットにコサージュを入れた。
(俺の気持ちって…私の返しただけじゃん…)
「裕也帰ろう。」
教室を出たあとにコサージュを手にとった。
「あ…私のじゃない」
「何が?」
「え?何でもない☆準備終わった?」
「うん☆あ…まだ!」
和美は斗麻を避けるようにどこかへ行った。
「?なんかあった??」
「言葉のすれ違い?」
「…大変だね。」
「君達付き合ってんの?」
美幸が和美と斗麻について突っ込んでいく…
「落ち着きなよ☆斗麻、いつか話してネ。和美〜置いてくよ!!」
卒業式があっても後1週間は学校に登校しなければいけなかった…