今更帰って来て何のつもりだ?とか思ってる人は読んで貰わなくて結構です。悪いのは自分ですから・・・
「クソッ・・・」
賢は額の汗を拭う。
前にはスライムが湧き続け、後ろからは町人の声が少しづつだが近づいて来てる。
「一体どうすればいいんだ!?」
「アイスニードル!」
その言葉のすぐ後に大きな氷柱がスライム目掛けて飛んでくる。
「パリン!」という音と共にスライムが凍り付く。
「今のうちにこっちへ」
声がする方には手を振る少年が居る。
信じても良さそうだ。
「裕美、今のうちに突っ切るぞ!」
賢の言葉に裕美は頷き一緒にスライムの向こう、少年の方に走る。
「迷いの霧!」
少年が唱えると賢達の後ろに霧が発生する。
「さぁ、早く!」
少年も走りだす。