恋人契約 3

Siki  2007-11-05投稿
閲覧数[616] 良い投票[0] 悪い投票[0]

偽りの関係を始めて一年半結局本当に好きな子が出来ないまま現在に至る。
卒業まであとわずか。つまり恋人のフリもあとわずかだ、少し淋しい気もする。
「今日も寒いねぇ。コート着てくれば良かったよ」
と、仁美が震えている。
「今日は風が強いからなぁ…まぁ雪が降ってないだけマシなんざゃねーの?……このカイロやるよ!使いかけだけど」
「いいの?ありがとう」
仁美はカイロを頬にあて
「あったかいなぁ」
「……ねぇ龍斗…今週の日曜空いてる?」
「あぁ!部も引退だし何もないけど…何で?」
「それじゃぁ今までのお礼も兼ねて、どこか行かない?」
「いいよ。何時に待ち合わせる?」
「そうだなぁ……10時に駅前は?」
「わかった。じゃぁ日曜に」「じゃぁ遅れないでよ。」
こうして卒業式前に仁美と初めて外で会うことになった。



投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 Siki 」さんの小説

もっと見る

恋愛の新着小説

もっと見る

[PR]


▲ページトップ