──2005年
私は中学一年生の秋、登校拒否になった。原因はイジメ。しかし外傷的なものなどは何一つ受けていない。だからといって精神的なものもそれほど対したものではない。
私は小学校六年生の時も、イジメにあったことがあり、その時は外傷的なものも少々された事があった。しかしその時の私は、学校へ休まず毎日行っていた。
これを不登校仲間の友人は、中学生になり頭がよくなったせいだからだという。彼女は、自分で自分にそんな馬鹿な事を言いきかせながら励ましてきたのかと思うと、私は彼女が可哀想に思えた。
私は登校拒否になった当時、外へ出るのさえ夜以外は拒んだ。そんな私に面白がってか電話をしてくる奴もいた。
───この世は腐ってる
───愚民どもの集まりだ
今でも時々私は思う。皆消えればいいと、そう思う。
けど私はある時気が付いた。周りの奴らが消えるより、自分が消えればいいんだ………って。
けど私は、未だにソレを実行できずにいる。
所詮私は………この世のどんな愚かな者よりも愚かな…臆病者だ。