玲…宍戸玲(シシドレイ)は見た目はロリ顔で、綺麗系よりカワイイ系って感じ。
年は私より1こ上だけど、玲は背も小さいからそんな感じはしなかった。
初めしゃべった時、敬語で話したら怒られたのを覚えてる。
「タメ語で話さないと泣いちゃうからねっ!」
と、冗談まじりに話してくれたので緊張がほぐれたのも鮮明に覚えてる。
種目はハイジャンで、私にもいい先輩を紹介してくれた。
私はぐんぐん記録を伸ばしていった。
「だから私は幸せなのっ!」
玲から顔をそむけた。
「てゆーかそおゆう玲はHしたことあんの??」
そう言うと玲は遠目にフッと笑みをこぼした。
「当然でしょ」
「あ!ちょっと馬鹿にしてる――ッ!!」
玲といる時間は本当に楽しくて、今日は一緒にご飯を食べに行くことになった。
私はオムライスを、玲はカルボナーラを注文した。
そして流れは恋バナに…。
「真依君はさ〜どんな感じの人なの?」
玲はコドモみたいにフォークを私に向ける。
「えっとね、優しいよ。かっこいいし」
「その顔なら本当にそうなんだねっ」
「え?」
顔を触ると無意識に口角が上がっていた。
玲はふふっと笑う。
何かあやされてるみたいだな。