朝、目が覚めると僕は大きくなっていた。
背の高さは山と同じ位か、体は岩で緑のコケが纏わり、人間の形をしている。
声を出すも、その声は不気味な爆音しか聞こえない。
僕は状況を把握するべく立上がる。
ゴゴゴゴゴゴゴ!!!
僕の体に付いていた岩の破片が崩れ落ちる。
民家に直撃
僕に気付いた人が叫び始める。
化物!!怪獣!!
違う!!
叫んだ言葉は届かず、その声は多くの人に伝わった。
僕は状況を把握できず、山を背に、座椅子の様に座る。
ヘリが何台もやって来て、僕を警戒している。
怖い
何故、昨日まで普通に生活していた町を僕は見下ろしているのだろう?
....涙が出ない。
とっさに顔を押さえる、体の破片は町へ降注ぎ町を壊す。
顔には穴が開いていて顔を整形している。
僕はゴーレムになった。