私の中では長くて、初めて自分から声をかけたり、誰にも相談せずに貫いた恋…
まさか2人の道が交わるとは思っていなかったから、うれしいのは一瞬で、後は不安ばかりだった…
かずま君が私を好きだなぁと思ったのは去年の12月ごろ。
校外実習中に私が送ったメール…それが誘因だったらしい…
彼女いたけど関係が悪くなってきて落ち込んでいるときに、私が支えになっていたのだと言う…
どうして私?
他にいい子はたくさんいる…
元カノさん選んでくれてもいい…
私なんかで時間をムダにしてほしくない…
かずま君が嬉しそうに私のところへ来るたびにそう思った。
私には自信が少しもなかった…
私が彼女だったら、かずまくんは友達に紹介できないんだろうな…
恋人同士でやること、すべて拒んだ。
ある日友達といろんな話をした。その中に門限の話がでた。
私の門限は小学生の妹と同じ…
友達はそれを指摘した。
「さっちゃんそんなんじゃ友達減るよ」
「てかデートできないじゃん!」
私は一度、このことで苦い経験をした。
これが理由ではなかったけれど、グループからハブられたことがある…
私自身、考えが浅かったし、今は何も気にせずその人たちと普通にやってる。
5人でつるんでいたのに、いつも4人で遊んで、まるで私は見えていなかったようだった…
理由はわからないまま…
その時のことを思い出したのか、かずま君に我慢させてることが申し訳なくてなのか、
私はハブられた時以来に久しぶりに学校で泣いた…
かずま君に見られたくはないから更衣室で…
友達に戻りたかった…
休日のデートすら、私はできるような家庭環境ではなかったから…
それなのにかずま君を好きになったことを後悔した…
クラスみんなが付き合ってること知ってたから、かずま君に私が泣いてることを伝え、かずま君が入ってきた…
「俺はさきがホントに好きだよ。さきが悩んだ時や苦しいときはぎゅーってしてあげるから。どんな不安もなくす。だからこれからずっと好きでいて下さい。これからも大好きだよ。」
この日から私は何でも隠さず話すようになった。
彼の優しさに寄り掛かった…