僕達は五年後日本の地に戻ってきた。
ファンのみんなが僕達を待ってくれていた…
「みんな、ただいま〜!!」
久しぶりの日本のコンサート。
盛り上がりは最高潮で
僕達の初仕事は終わった
「龍一っ!お疲れ様〜♪」
楽屋のドアを勢いよく開けて、美里が入ってきた。
美里は歌手で俺達と同じようにアメリカに来ていた。
そして、一足早く日本に戻って来ていた。
美里とは同じ事務所って事もあって、いつも一緒だった。
僕は美里の色んな所を知って、心が癒やされていた。
「美里。お前明日仕事だろ?早く家帰れよ。」
誠也がきつい一言。
誠也は美里があまり好きじゃないらしく、美里がいるといつも不機嫌だった。
「ふ〜んだっ!言われなくても帰ります〜!
龍一、また連絡するね♪」
「おぅ♪明日仕事頑張れよ。」
美里は俺に軽いキスをすると、笑顔で出ていった。
「ラブラブなこって。
熱いねぇ〜。」
嫌みたっぷりに誠也は言ったけど俺は軽く流した。
「誠也、いい加減にしろ」
一樹が誠也をにらんだ。最近の僕達は少しぎくしゃくしていた。
ケンカをすると言う訳ではない。
きっとその原因はあの日…日本に戻る一年前。
マネージャーさんからの色んな日程の連絡の後…
「龍一。もう、あの女の子の事は忘れろょ。
あの子にはもう同棲してる男がいるそうだからな」
そぅ…もう真紀には恋人がいるという真実を聞いたあの日から…。