君がいない2。?

りん  2006-03-24投稿
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次の日の仕事は東京でのライブだった。

順調に進んでいくように見えるライブも僕の心の中は違っていた。

三列目の右端にずっと僕を見ている一人の女の子
真紀……。


どうして…?

なんで来るんだよ…


なんで…笑ってんの?
そんな嬉しそうにさ…


僕はなるべく真紀のいる方向を見ないように、なんとかライブを終えた。

誠也と一樹は気づかなかったのだろうか?
二人はいつも通りだった
美里がまた楽屋に来た。
「龍一、お疲れ様☆」


うまく笑顔が作れない。美里の顔もうまく見れない。

「龍一?なんか元気ないよ?」

「…そう?」

美里がじっと僕を見ていた。

「………あの人がいたから…?」


大きく心臓が音をたてる程だった。

「なん…で… ?」


「龍一の事はなんでも知ってるよ。
まだ好きなの…?」


そんな急に言われてもわかんねぇよ…
僕は美里を好きになった
昔は真紀が好きだったんだ…死ねほど…
だから忘れられはしないけど、気持ちは変えたんだ…

だって、真紀にも恋人がいるんだから…

「答えてよっ!!」

美里の目から涙が溢れていた。

誠也も一樹も静かに僕達を見ていた。


「僕は美里が好きだよ。
ただ疲れてるだけだよ」

「……そっか。
ごめんね…じゃあまた明日ね☆」

赤い目をした美里は楽屋を後にした。


僕はすぐにその後を追った。



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