俺は見たいような見たくないようなもどかしい気持ちだった。
しかし、「残念だったな」こんなメールが来た。
不合格だ。
俺は夢の中にいるような気持ちになった。
今思い出せば白く霧がかかっている。
俺はベッドの上で涙を流した。
なぜ?なんで?なんでやねん?
3日間くらいは記憶がない。
ただ…秋の試験の為に書類を出した。
それだけだ。
俺は気が付けば周りに励まされながらまた勉強をしていた。
今度こそ俺は警察官になる。
それが俺の使命だ。
仲間のほとんどが警察官への切符を手にし、フラフラと遊び回っていた。
俺はそれでもペンを握り続けた。
本当か嘘かわからない不合格という結果発表から3週間。
また、1次試験の会場にいた。
更に強くなった心と共に。俺はなんの迷いもなくここにいる。
これも人生だ。
テストが配られた。
合図と共に文章問題から解いた。
文章問題が終わる頃40分がたっていた。
いつもなら30分で終わるのに…
法律の問題を見た瞬間俺は固まった。
5つの説明のうち正しい組み合わせを選べ。
これは俺が不得意とする形式だ。
人生とはうまく行かないものだ。