俺はとぼとぼと帰った。
想像だが背中は泣いていただろう。
2週間後結果発表だ。
俺は恐る恐るPCを見た。やっぱり…う、受かった。またもや俺は一次試験には受かったのだ。
すばらしい人生だと噛みしめた。
単純な俺。
俺は面接練習をスムーズにこなした。
もう、問題はない。
何を聞かれも大丈夫だ。
2次試験。
俺は少しつまずいたが、集団面接を終えた。
個人面接だ。
…まだか?まだか?
終了予定時刻になった。
…延長だ。
やっと面接室に呼ばれた。圧迫か?何でもこい。
俺はしっかり身構えた。
しかし…
面接とは恐ろしい。
普段であれば「なぜ志望したの?」と聞いてくれる。しかし、そうではなかった。話の流れからうまく、志望動機を言うチャンスを与えられるという酷い形式だ。
俺はそのチャンスを生かした。警察官になるために。俺を待ってくれている仲間の為に。
だか、やっぱり人生は甘くはない。
この面接官たちは他の受験者たちに、30分かけていたのだが、俺は10分で終わった。
俺の人生はたった10分にかけられたのだ。
カップ麺3つ分だ。