「わかる?おばあちゃん。ここをまっすぐ行ったら駅があるからね。あっじゃ〜着いて行きますよ。巡回する方向と一緒なんですよ」
俺は警察官になった。
人の気持ちを大事にする警察官だ。
俺が何回試験を受けたかは秘密だ。
だけどその分、初心の心を大切にしている。
俺は必ずやると決めた事はやり遂げる。
だから、みんな安心してくれ、俺がみんなを守る。
だからみんなも、誰かを守ってあげてくれ。
そうすればいつか平和になるから。
一人が二人に良いことをすれば、また二人はそれぞれ二人づつに良いことをする。
これは世界を平和にする魔法だ。みんなが使える魔法。
人が人を助けるのに理由はない。
人は一人では生きていけないのだから。
俺は100年後、みんなの孫の時代の安心、安全を手に入れる為に、すべてを捨てて警察官として働いている。
誰の為でもなく自分自身の使命感に基づいて。
これこそが俺の人生だ。