それからは
幸多と毎日メールしていた。
内容はほんとに他愛ないもので
学校で起きた事や部活の話。
幸多からメールがきた
『明日の19:00から北中で試合があるんだけど見に来ない?』
幸多は学校の部活には入ってなくて
サッカーのクラブチームに入っていた。
北中はあたしらが通ってる中学。
家からは10分で行ける距離。
『行きたい(^_^)』
あたしは送った。
きっとこの時には
もう
幸多に惹かれてた。
次の日。
学校へ行くと玄関で幸多に会った。
「おはよう!!」
幸多は朝から元気だ。
「おはよう」
あたしは昨日の事を思い出してしまい恥ずかしくなった。
だから足早に去ろうとした。
「紗奈。」
名前を呼ばれた。
「何??」
「顔赤いけど大丈夫??」
「だ...大丈夫だから...ッ!!」
恥ずかしさが増した。
一日中そのコトで頭がいっぱいだった。
「...治原、宇治原ッ!!!!」
「は、はい。」
クラスメイトの浅木クンに呼ばれてた。
「いつも以上にぼぉっとすんな。
今日の帰り、生徒議会があるから忘れんなよ。」
そう言って、議会の資料を置いてった。