「何、言ってんの!？ 」
「いや、もしもの話だ。本気にすんな」
「あっそ、バカねあんたも粉砕よ」
そうかい、そうかい。君は一生１人でいるがいいさ。君の望む相手が分かりません。
そして今日、クリスマス前日のこのにぎやかな日。オレはいつも君と待ち合わせに使う商店街にいて君を待つ。
いつもは四方からの人の行き来でも混雑はしないが、いつから設置された知らないが木に装飾がなされ、ギラギラと光る大きな外国文化の固まりがそこにはある。
とうとう今年も君は仮定、白馬に乗った王子様のような存在と出会えなかったらしい。そんな高みの理想ばかり持っているからだ、バカめ。
挙げ句の果てに両親は仲良く旅行に行き、妹は熱心にも部活の合宿ですか。淋しいかぎりですこと。
そしてその犠牲に暇になったからとオレを使うのはやめていただきたいな。
今までずっと一緒で、進学する大学も同じなのにこんな休みの、人がウザイ程いるこんな場所に誘って来るなんて、正直めんどくさいです。
だけど君が、あの時の告白に少しはいい反応を示してくれれば、オレの心はウキウキでしたろうに。
NEXT
[125] 
[0] 
[0]
