3話
―次の日―\r
はぁ・・・。
今日もつまらなかった・・・。
私、何のために学校に来てんだろ?
楽しくないよ、学校なんて・・・。
早く声出るようになって
歌えるようになるたいなぁ・・・―――。
と、その時廊下を歩いてた亜美に前方を歩いていた女子生徒の肩がドンッとぶつかった。
亜美はペコッと、頭を下げてまた歩き出す。
「ちょっと待ちなよ!」
「?」
亜美が振り向くと、その女子生徒はとても怒っている様な顔つきで言った。
「『ごめんなさい』の1言も言えないの?」
腕を組みながら女子生徒が言う。
言えないよ・・・
だって、声がでないもの・・・。
「話聞いてんの?」
第一、頭下げたのに・・・
それでもまだ誤れ、って?
「もぅ、やめとけよ」
梓が女子生徒の肩をポンッと叩く。
「だって、このコ誤らないんだもん!」
「頭下げてたろ?」
「・・・」
そして、女子生徒はムッとした顔で歩いていった。
「大丈夫だったか?」
亜美、うなずく。
「そ。よかった」
「?」
「今日も、一緒に帰ろうか?」
ドキッ・・・―――\r
「ボディーガードしてあげるよ」
亜美、うなずく。