『話したい事があるの。何時になっても良いから電話ちょーだい!』
電話に出ない彼へメールを入れたのが昨日の事だった。
(来ちゃったよ…)
二人の記念日が来ちゃった。
昨日は待ちくたびれて眠れなかった。
ずっと待っても結局、返事はなかった…。
重たい足取りで家を出る。
休みたいってお母さんに言ったら、怒られた。
いいや…このままふけちゃお。
学校までの中間地点で一人違う方向へと進む。
休む事に戸惑いはなかった。
和也と一緒にいたいから、赤点取らないよう勉強してた。
夏休みが補習ばっかりになってしまわないように頑張ってた。
でも、それすら今は無意味な事のように思えるよ。
ひたすら突き進むと目の前に公園が見えて、何を思う事もなくブランコに座る。
この辺は子供が少ないのもあるのか、この時間帯は静かだな…。
私以外、誰もいないや。
「貸し切り?」
…独り言言ってみたものの虚しい。
ホームレスってこんな感じなのかなぁ。
ただただ暇…。
「じゃあ遊ぼー?」
え!?
気付いたら私の斜め後ろに三人組の男が立ってた。
今の…声に出てた??(汗)