たれまに〜Anniversary〜(20)

じゅりあ  2007-11-09投稿
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『話したい事があるの。何時になっても良いから電話ちょーだい!』

電話に出ない彼へメールを入れたのが昨日の事だった。

(来ちゃったよ…)

二人の記念日が来ちゃった。

昨日は待ちくたびれて眠れなかった。
ずっと待っても結局、返事はなかった…。

重たい足取りで家を出る。
休みたいってお母さんに言ったら、怒られた。

いいや…このままふけちゃお。

学校までの中間地点で一人違う方向へと進む。

休む事に戸惑いはなかった。
和也と一緒にいたいから、赤点取らないよう勉強してた。
夏休みが補習ばっかりになってしまわないように頑張ってた。

でも、それすら今は無意味な事のように思えるよ。


ひたすら突き進むと目の前に公園が見えて、何を思う事もなくブランコに座る。

この辺は子供が少ないのもあるのか、この時間帯は静かだな…。
私以外、誰もいないや。

「貸し切り?」

…独り言言ってみたものの虚しい。

ホームレスってこんな感じなのかなぁ。
ただただ暇…。

「じゃあ遊ぼー?」


え!?


気付いたら私の斜め後ろに三人組の男が立ってた。

今の…声に出てた??(汗)



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