〜あなたは今でも
覚えていますか? 私達の幸せだった 時間を〜
ー5年前ー
私の名前は、白木瑠璃。
私はいつものように、学校生活を楽しんでいた。私は今、恋をしている。その彼は、滝本瞭。私の初恋相手でもあった。でも、滝本は小学校の時から想い続けている人がいた。それは、三浦奏恵。私と奏恵は、小学校の時からの親友だった。でも、奏恵は男嫌い。
基本的、この3人は仲良しだ。でも、ある日がきっかけで、みんながバラバラの道を歩む運命を迎えてしまうのだった。
☆4月8日☆高1 春
入学式→3人のクラスは、別々になった。1組には、滝本 3組は、私 5組は奏恵・・・でも、休み時間は3人でいると約束した。☆放課後☆
私は、友達のA子と帰る約束をしてた。A子のクラスは、1組。私は1組を覗いてみた。教室には、滝本しかいなかった。
「あれ?何で滝本しかいないの?」
滝本は、びっくりした顔で答えた。
「みんなもう、帰った。A子も帰ったよ。」
A子は先に帰っていた。
「えっ、そうなんだ。じゃあね」
私は、後ろに振り返って帰ろうとしたら、滝本に腕をつかまれた。滝本はこう言った。
「ねぇ、1人なら一緒に帰らない?」
初めて滝本に誘われた。
「いいよ。」
私はあっさり答えた。そして、2人で帰った。滝本との、別れ道・・・私は、
「じゃあね」
と言った。そしたら
「家まで送って行くよ。いやかな?」
初めて滝本が、積極的だった。
「いいよ。」
なんだかんだ言って、すぐ家に着いた。
「じゃあね」
私が、滝本に告げて家に入ろうとしたら、腕をつかまれた。
「何?どうしたの?」
そう聞いたら
「好きだ。付き合ってくれ・・・俺じゃダメかな?」今まで1番言ってほしい言葉だった。でもあっさり言われたら、何か心がもやもやする。
「ごめん、少し考えさせてくれる?」
何でか、わからない。けれど私はOKしなかった。
「いいよ。じゃあね」
嬉しい一言だったのに・・・けれど、少し心が痛い。「バイバイ」