「なんだろうこの気持ちは。」
心配してるわけじゃないのになあ。
私の席の隣、
今日もあいてる。
2学期の始めに
席替えをした時からかわってないのだが、
私の右隣の
山岩君は、
ずっと学校に来ていない。まあ
それはいいとして、今不思議に感じているのは
自分自身の心だ。べつに山岩岩君は、すきではない。かといって、
きらいでもない。なのに、なのに、どうも彼の事が
気になってしかたない。
これは、いったいなんなのだろう。
「こいだね。」
「こっこい?」
思わず突拍子のない声を
出してしまった。
「そう友子は、こいに落ちてるのよ。」
「えっええでもさっ。」
あせりまくる私を
見て春香が笑う。
「だあかあら。知らぬ間にまに山岩がすきになってたんだよ。」