庭の花が綺麗に咲いた
またあなたが生まれた春が来る
温かい日差しに守られながらあなたを恋しく想い
一人でいる朝がたまらなく哀しくなる
会いたくても会えない
どんなに想っても届かない想いが宙にふわふわ浮いて春の日差しに消える
花びらを触りながらあなたが隣にいてくれたらと願う
これから生まれるたくさんの命の感動をあなたと分け合えたら
目を閉じると『綺麗に咲いたね』と微笑むあなたの顔が浮かぶ
叶うなら
どこまでも歩いて行ける
こんな朝に
眠い目をこすって隣にはあなたがいたら
『おはよう』って一番に言えたら
幸せな朝が迎えられるのに
まだ肌寒い寂しい夜には
隣にあたながいて
そっと肩を抱いてくれたら
『おやすみ』って誰よりも遅くあなたに言えたら
深い眠りにつけるのに
ただあなたの静か過ぎるくらいの吐息を聞きながら幸せな夢を見ることが出来るのに
そう願ってはまたあなたが大好きだった春が過ぎて行く