耳に届く声 3

Siki  2007-11-11投稿
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「どちら様ですか?」
「こんばんは!」
「え!裕也!!」
「いつも家族に邪魔されるから思い切って買ってみたんだ!でもダメだな…何処でも話せると余計にさみしくなるよ」
「私も、毎日会ってるのにさみしかったよ」
耳に届く裕也の優しい声
「美里、顔赤いけど大丈夫?」
「ん、少し体が重いけど大丈夫だよ」
「…ちょと熱はかってみよ」ピピピッ
「…38度5分…熱があるね、ちょと待って、薬を買ってくるから」
「うん…ゴメンネ」
「いいから、大人しくしてるんだぞ!」
(ハァ…熱出すなんてついてないなぁ、せっかく裕也が来てくれたのに)

「んん…」
「あ、ゴメン寝てたのに。ハイ薬と水、これ飲んで早く治そ。」
「ありがと…」
「気にするなって」
「……裕也、今日………そばにいてほしい」
「…いいよ、今日はそばにいるから、安心して休んで」
「ありがと、裕也。おやすみ」
「おやすみ、美里」

大好きな声、誰より何より好きな裕也の声、今夜は私だけの耳に届く声…………おやすみなさい。



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