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レオナ  2006-03-25投稿
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「あの人社長出勤よ〜ちゃんと来た来た。寝坊らしいよ。」

藍治はそう言って微笑んだけどたぶん目は笑ってなかった。でもアタシは藍治との間に流れた沈黙が破れたのでほっとした。

「裕太、社長って感じじゃいわよね。どっちかっていうとアンタの方がバカ社長って感じよ。」

鈴子サンが頬杖をついたまま冷静に言った。

「ひっでぇ…訴えてやる!!!」

そう言って藍治はトイレに駆け込んだ。

「頭おかしい〜」

アタシは大笑いした。

「椿ー…」

鈴子サンが急にまじめな顔をする。

「え…何??」

「アンタもとことん罪作りねぇ〜藍治気の毒だわ。」
始業のチャイムが鳴った。

「…鈴子サン!アタシは」

先生が教室に入ってきた。

「席つけぇ〜。授業始めるぞ。」

「椿あとでね。」

鈴子サンはアタシの腕をポンと叩き自分の席に行ってしまった。

アタシ…。

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