「めどくさくても別れないんだろ??」
藍治が珍しく真剣な顔で訊いた。
「まぁな。」
その時、生徒会室のドアが開いた。
「あ!ダークン来たんだ。」
秀が入ってくるなり裕太に言った。
「ダークン…またおまえか!?!!」
苦笑いしながら藍治をみた。
「羽祢だークン♪」
藍治はニッコリ笑った。
裕太は思いっきりため息をついた。
「裕太も大変よね。」
鈴子サンが言った。
4時を回った頃、アタシたちはいつも通りぞろぞろと5人で学校(生徒会室)を後にした。
鈴子サンはアタシや秀と違う系統のバス通。裕太はチャリで藍治が電車。
裕太とは学校を出てからしばらくの所で別れ、アタシたち4人はバス停に向かった。
しばらく待っていると鈴子サン以外のアタシたち3人の乗るバスが来た。
「鈴子サンまた明日ね。」
秀が手を振りながらバスに乗る。
「気をつけて帰ってね。じゃあねバイバイ。」
アタシは秀に続いてバスに乗り込む。
「鈴子サンバイぶぅ〜ゴメンな。先に。」
最後に藍治。
「ハイハイ。アンタたちも3人騒いで事故らないようにね。」
鈴子サンが手を振ってアタシたちを見送った。