ユウは、
いつも通りに朝起きて、
いつも通りに学校にいって、
いつも通りにきまった友達とくだらない話しに花が咲き、
いつも通りに帰宅する。
ユウは高校に入学して３ヶ月間､何の変わりもない寂しい生活をすごしていた。
ユウはいままで一度も女性と付き合ったことがなかった｡
だからといって､誰でもいいから付き合いたいとは、思わなかったし､ユウはあいつが付き合ってるから自分も付き合いたいという、どこかで､みんなに一目置かれたいと考えてしまう自分が嫌だった。
だからこそ自分が本当に好きなった子と、本当の恋をしたいと思っていた｡
◆
「いっただっきま〜す!!」
「あっ!! メグのコロッケちょ〜うまそ〜｡ 一つだけちょ〜だい｡」
「い〜よ〜｡てか ナツキ､このごろメグのコロッケもらいすぎっしょ!」
「だってメグん家のコロッケちょ〜!!うまいんだもん｡ ねっサキ!!」
「えっ!? あっう､うん｡そうだね!!」
「サキ今聞いてなかったでしょ?」
「えっ?」
「……ねぇ… サキなんかこのごろ変だよ?」
「ゴメンゴメン｡ちょとボーっとしてただけだから｡」
「ホント？」
「うん。……ホントホント!!」
メグとナツキは中学の時からの親友だ。
サキとは高校に入って 知り合ってから二人と話しが合っていつも三人でいるようになった。
三人はクラスの女子から一目置かれている｡
メグは 黒のロングヘアーで､その容姿は大人なイメージを漂わせていてクールで少し男勝りな性格のメグは、クラスの女の子の憧れの的だった。
そのメグにメロメロになったナツキは寂しがりで､いつでもだれかといないと落ち着かない性格で､だが気に入らない子にはとことん冷たい、すこしえげつないとこがある｡
サキは怖かった。二人から縁をきられでもしたら、自分の今の地位が無くなる。
なくしたくない。
自分の汚い部分がでても食いついてやる。
そんなサキには迷いはなかったし 恋の事なんかもっぱら頭になかった。
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