杜の都 仙台
昼下がりのカフェテラス
ブランチをしているの男と女
ここの町並みにはミスキャストな二人。男と女は共に、黒のレザースーツ。女のタイトスカートから時折覗く、スラリと伸びた、白い脚がなまめかしい。 長身の男は、目深に被った黒のニットキャップと縁がシルバーのサングラスが、センスの良さを窺えさせる。
女 「シッ! みつかったかな?」
男「ん?……たぶん」
「いや間違ない」
「さっきからこっちをみている… あそこの男達…」
「どうやら尾けられていたようだな、いくとするか」
女「ちょっとだけ、怖くなってきちゃった」
男「な〜に、今度もきっとうまくいくさ…、大丈夫」
できる限り自然にレジを済ませると、素早く雑沓に滑り込む二人。
一瞬二人を見失う男達。
青白い顔をした無表情の男 「ターゲット再検索中……………検索ok。」
別の男「だっ!かっ・らぁ〜…逃げられナイっていってるでしょ〜!!」
別の大男「………」
女 「は〜 は〜っ ふはぁ〜 あぁもうだめぇ〜」
男「くそっ!…あいつら!…なぜ?… いくぞ!」
女「え〜」
《地下鉄駅構内》
階段をかけ降りる二人
男「いいか、発車間際の列車をさがせ、寸前に飛び込む、いいな? 」それまでは平静にしてろ、タイミングを逃すな」
女「はぁ〜 はぁ〜 はいしゃうふ(大丈夫)」
男「うまくいったら中ですぐ着替えをしろ」
女「わかった」
ジリジリジリジリ〜
男「今だ!」
飛び込む女!
「み〜つけた〜」
《シルバー髪の男》
男「!!くっそ」
ガシッ!!
飛び込む寸前、大男に腕を押さえ込まれる。
プシュー
ドアが締まる
女「うっそ!ノリユキっ!」
つづく?