何不自由なく流れる平穏な日々に突然嵐が襲った。
結婚して7年､大恋愛の末に一緒になった夫。二人の娘。
人妻…ユキは恋をした。
相手は人には絶対言えない人。親友の旦那…洋平。
嵐は突然やってきた。といっても前兆らしきものもあったかもしらない。
二人はいくつかの偶然が重なり度々顔を合わせる機会が増えた。ある時親友がたまたまユキのメルアドを洋平に教えた。
初めて洋平からメールが届いた時ユキはなんだかときめいた。というのも人妻のユキとしては男性とメールをすることは初めてだったからだ。もちろん彼に対して好意もあったからこそユキは嬉しく思った。
そして二人の仲は一気に親密になっていった。
クリスマスイブの朝､洋平から突然「好きだよ」とメールが届いた。ユキは戸惑った。本気でそんな事言ってるの？冗談だよね？だって奥さん、私と親友なんだよ…
ユキはそれとなくごまかして返信してみた。でも洋平の気持ちは本気のようだ。
ホントはいけない事、夫や親友の事考えると有り得ない事だけど……
なぜかユキは「私も好きだよ」と答えてしまったのだ。
そこからユキはもう引き戻せない異空間にはまりこんでしまった。
イブの夜洋平とユキは二人だけで逢う約束をした。ユキは家族に嘘をついて家を出た。
罪悪感など何もなかった。
二人はお互いの気持ちを確認し合うように何度も唇を重ねた。
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