「やめろっ!」
啓吾が聯に言う。
「ん?」
聯が振り向くとそこには啓吾が立っていた。
「ふぅん・・・、じゃあ君から殺そうか?」
と、言って聯は啓吾の方に歩いていった。
「どうせ、君達2人を殺せって言う命令だからね。どちらからでもいいんだけど」
と、言うと聯は手を啓吾の方に突き出し、手のひらに炎を溜めている(龍華の能力をコピーしている)。
「啓・・・吾っ・・・―――」
「龍華君に伝えておくよ。『君の言うとおり、始末しといた。あと、君が裏切った仲間は実に弱かった』ってね」
聯は溜めていた炎を啓吾に放った。炎は啓吾に命中し、啓吾は壁に叩きつけられた。
「これで、最後・・・かな?」
聯は啓吾の近くに行き、啓吾の前に手を突き出した。
龍華さん・・・
本当に私たちを裏切ったの・・・?
それとも、裏切ったなんて嘘なの・・・?
どっちを信じればいの・・・―――\r
『・・・ねぇさ』
・・・?
『裏切らねぇさ』
龍華さん・・・。
信じますよ・・・?その言葉。
「これで、終わりだっ!」
聯の手のひらに凄い勢いで炎が集まる。そして、啓吾に放たれようとした・・・。
「なぁっ!!」
「・・・!・・・れ、怜」
啓吾の目の前に立っているのは怜だった。怜は啓吾に炎が放たれようとした直前に聯の殴ったのだ。
「龍華さんは、私たちの仲間・・・。裏切ったりなんかしない!」
と、怜が言うと。怜は右手に電気を集め刀のような物をつくった。怜は聯の方へ走って行き、電気の刀を振り上げた。