「ハハハ、この子鼻水垂れてるぅ」
「ヤだぁ!ちょっとヤバいよぉ 何?ナナの知り合いなのぉ?」
集まってきた女子連中は口の悪い子ばかりであった。
「ちょ…ちょっと、止めてよ、私達と同じ歳よ、彼は三場 ノブ夫君 私のクラスメートなの!」
菜奈が申し訳なさそうにノブオを紹介した。「さ…サンバ?ノブオ?…」
「……。」
「ぷっ…ぷっきゃハハハ!サンバぁ?そ…それでヒョットコみたいな顔にしてたのぉ?正にリオのカーニバルじゃあん! サンバのリズムだよぉキャアハハハハマツケンだよマツケン!」
ざけんなぁ!このあまぁ!三場家をバカにすると オメェら全員 いてまうぞぉ コラァ!…。
と、言おうと思ったがノブオに そんな勇気は無かった。
「やめなさいよ、人の名前で笑うなんて最低よ、私達の活動にも反映する事だと思うわ、ごめんねノブオ君 彼女達も悪気があった訳じゃないの、本当ごめんなさい。」
「ご…ごめんねノブオ君、私達も少し調子にのっちゃって…ごめんなさい。」
「い…いや いいよ、気にしてないから… 所で何をしてたの?…」
その一言が 益々自分を窮地に追い込んで行く事に気付かないノブオであった…。
つづく…