仙南総合病院
病室に、慶治と孫の真理。
慶治 「お願いがあるんじゃがのぉ」
真理 「なあに?」
「携帯電話が欲しいじゃが...死ぬ前にいっぺんでええから、
使ってみたいじゃ〜.....
[幸子 「慶治さん...携帯電話では、メールと言うものがあって、文章も送れるそうです.....」〕
真理 「携帯?」
《携帯って?....
それに、「死ぬ前」って...風邪こじらしただけでしょ〜?》
「駄目じゃろか?..真沙恵には内緒で..おねがいじゃ〜」
真理 「よし! わかった、私がなんとかしまょう。
慶治 「あぁ!真沙恵〜有り難やぁ〜」
《だ・か・ら! 真理だってばっ!》
つづく