否、アナウンスといっても、もちろんアナウンサーの姿は見えていた。大きく、がっちりとした体をもち、白銀の髪を生やした男性だった。大衆たちは一斉に彼のほうを向いた。
「皆さん、よく集まってくださいました。私がこの大会の主催者「ハカイシン」です。よろしく。」
彼が喋るとは何ともいえない威圧感が飛んでくるような気がした。
「誠に申し訳ないんですが、実はこの企画には限定人数がございます。そこでこれから皆さんに予選を行ってもらいたいと思います。」
・・・内容はわかりやすかった。ここに集まった人数はちょうど1000人。この中から１０人に絞るということだった。倍率１００のこの試験、俺はどんな手をつかっても勝ち残る。運も味方してくれているらしい、さっきの受け付けから渡された番号プレートには《７７７》と印されていたんだから・・・
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