たれまに〜Anniversary〜(27)

じゅりあ  2007-11-17投稿
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彩の去って行った後、辺りは静まり返って少し肌寒い様な気がした。

一人ブランコに腰かけて、ため息を付く。

あーあ…。

何で教えちまったん?おれ。
真鍋先輩のバイトの事とか…。

そもそも、先輩に略奪宣言した後にあんな事聞いたからか?

『真鍋クンね、彼女にプレゼントがしたいんだって。だからあんなに根つめてシフト入れたのね。おかげで身体壊しちゃったけど…』

真鍋先輩を残して、あの部屋を出た時だった。

真鍋先輩と一緒に働いてる(恐らく先輩にあたる)女の人に聞かされた。

何も知らないおれは、あんな事いっちまった訳だけど…。

正直、出る幕ねーじゃんって、思った。


まぁ、それでも悔しいから最後に藻掻いたけどな。

だいたいわかってたんだって、こーなる事。

そんでも、少しでも望みあるならって……な。

ただ、もう泣き顔みんの嫌だなーとは思った。

好きな女には笑ってて欲しいっつーか…。


俺は想いを振り切るかのように、ブランコから飛び降りた。

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