「は?なんで6人なの?」
5人じゃない??
真奈は首を傾げた。
「真奈ー、自分抜かしてんじゃん?」
どう考えても6人だ。
バイトしてる亜子、あとは蓮に早苗と由希。
私たちを入れて6人だ。
「ちゃんといれてるよ!」
「・・・私入れた??」
「もち。」
「えっ。じゃあ、誰忘れてるの?」
声に出していってみてと、真奈に言った。
「えーと、まず私でしょ。んで美咲に亜子に、蓮と早苗!!」
「・・・・やっぱだ。由希忘れちゃ駄目じゃん。」
由希は優しくて面白い突っ込み役だ。歌がめちゃ巧くてカラオケに何回か一緒に行った。
グループの中でたぶん一番の常識人だ。
「えっ、由希なんか誘うわけないじゃん」
「・・・・・・・はっ?」
だから、真奈が言ったこの言葉に頭がついていかなかった。
今、真奈は何ていった?
「・・・何言ってんの?」
「だから、由希は誘うわけないって。」
笑いながら真奈は言いのけた。
「だって、あの子キモいじゃん??」
久しぶりだった。
本当に久しぶりに心の底から怒りが湧いた。
真奈の顔を叩きたくなった。今までの何かが消えていく気がしてならなかった。
真奈が嫌いだ。
その思いがはっきりと心の中に刻まれた。