何で怜は、あんなに必死なんだ?
どうして何度でも立ち上がれるんだ?
そして、何でそんなに泣いているんだ・・・?
怜は、目に涙を溜めながら戦っている。啓吾は聯のとてつもない波動のせいでまだ動けなかった。
「まだ、動けるんだ・・・」
「さっきから嘘ばっかりで、何が楽しいの?」
「嘘じゃなくて、本当だよ」
怜は、おもいっきり刀を振るが、聯にかわされる。
「僕が言うと、信じれないかな?」
聯は、右手を顔の前に移し龍華の顔のコピーと能力のコピーを解いた。
聯が、パチッと指を鳴らすと何処からかモニターが現れた。そして、砂嵐のモニターから人の姿がだんだん映ってきた。
「りゅ、龍華・・・さんっ?」
啓吾と怜が、モニターに目を移す。すると龍華が話し出した。
『啓吾、怜。・・・聯の言ってることは本当だ』
「えっ・・・―――」
『御前らなんて、買いたくて買ったわけじゃない』
「そ、そんな・・・―――」
怜が言う。
『御前らは、俺に遊ばれてただけなんだよ!』
「嘘・・・嘘だよ・・・」
モニターがまた砂嵐になって、やがてモニターが消えた。
「ね。言ったとぉりでしょ?」
「嘘・・・だろ・・・―――?」
啓吾が下を向き、言う。
「聯様・・・」
「ん?」
聯が後ろを振り向くと、後ろに髪の長い女の人が立っていた。
「時間です」
「あぁ、もぅそんな時間か」
聯は後ろにある大きなドアの方へと歩いていった。
「嘘をついた仲間のために必死になる姿・・・。実に楽しかったよ」
と、言って聯と女の人はドアの中へと姿を消した。