降りしきる雨に打たれながら、ようやく祐輔は浩司との約束の場所についた。
「あいつまだきてないか」それから2、3分後くらいに携帯が鳴った。
「もしもし…うん、もう着いた…はぁ!?マジかよ」 どうやら急用ができて来られなくなったらしい。
「まぁそんな事ならしょうがないか…わかった、でも今度遊ぶときはおごれよ、じゃぁまたな」
ため息と同時に携帯を切った。ふと空を見上げまた大きなため息をつく。
帰るか、そう思い雨のなかへ駆け出そうとした瞬間
「あの、この傘どうぞ使ってください」
驚くように振り返るとそこには今までみたこともないような色の白い女の子が立っていた。