吐く息が白い。肌にこ
そ寒さは感じないものの
もうすっかり冬のようだ
ボクは、早朝の静寂の内
にある住宅街をジャージ姿
で走っている。そろそろ
引き上げるかな。しかし
今日は大分調子が良く、
ペース無視で普段より
かなり遠くまで来てしま
っていた。まぁ今日は
起きるのも早かったし
今すぐにいつものペース
で帰れば学校にも間に合
うはず。ひとまず時間を
見ようと辺りを見回すと
少し戻った家のガレージに
時計らしきものを見つけ
た。 お邪魔します。心
の中で挨拶をして中に入
り込んだ。