たった一つの愛

SONO  2007-11-19投稿
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2006年12月24日、私は彼に告白した。
どこにでもあるごく普通の恋。この恋が私の中で最初で最後の恋になる。
私はバツイチ子持ち。結婚した時にはもちろん「この人と一緒にずっと生きていこう…」そう思っていた。離婚の原因は嫁姑問題。ダンナが稼いでくるお金は全て姑にとりあげられ、私の収入でダンナの借金・子供のミルク・子供の洋服を買ってやってきた。揚げ句のはてには、大きいおばぁちゃんが倒れたときには「お前が仕事を辞めて面倒みろ!」
「…このままだと私は子供に何も買ってあげられない、髪を切ることすらできない奴隷のような生活しかないんだ…」
そんなことに耐え切れず家を出た。
今ではダンナから養育費を貰うどころか連絡すらない。
子供を抱え私はパチンコ屋で働き始めた。

それが彼との出会い。

出会いは最悪だった。彼は伊藤哲。私の上司。私が出したシフト希望が一切通ってなかった。「シフト希望が違うんですけど…」「はぁ?あっそう?」無愛想な返事だった。「感じ悪すぎ?コイツ!」ってな感じに苦手な人にはあまり接したくない私はその第一印象で彼と関わらないようにしようと決めた。
しばらくして彼は付き合っていた彼女との間に子供ができたというので籍を入れたと聞いた。正直「こんな奴でも相手にする女いるんだぁ。?」って感じだった。私が勤めてるパチ屋は11月になると大きいイベントを始める。その期間は、女性従業員にドレスを着せてみたりコスプレさせてみたりウザいイベントばっかり。ドレスはいいけど…。
ある日仲のいい智と呼び出されコスプレをしろとの命令が…。結局女医の格好をさせられるコトに。。決まったら早速買い出しってことになり「誰と?」って話してたら相手は伊藤。私は心底嫌だと思った。関わらないように避けていた1番嫌な奴だったから。買い出しに行く車の中で初めて会話をした。歳は私と同じ25歳。話してみると意外な顔がチラホラ。智の調子に乗った一言で今度ご飯でも食べに行こうっていう話に↓。
そもそものきっかけは、そのコスプレのせい……おかげ……?それから私の人生で1番の大波乱をむかえることになる。普通の不倫では計り知れない大波乱を………。

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