君へ…
ごめんねと言うと決まって大丈夫だよと返してくる。
そのくせ、自分のした失敗はすごく気にして申し訳なさそうにしている。
なんだかなぁ…
らしいと言えばそれまでなんだけど。
16才位の時だっただろうか、いつの間にか僕は人を好きになっていた。
ほとんど話したこともない。
一目惚れってわけでもない。
ただ引き寄せられるように君を好きになった。
初めて話したときなんか散々。
素直になれないどころか強がれすらしない。
あがりしょうな自分にガッカリした。
内容はほとんど覚えてない。
印象に残ってるのは君が笑ってくれたこと。
あの時僕はなんて言って君を笑わせたのかな。
自分で一度やったことのやり方を、何度も自分に訪ねた。
家に帰ってご飯を食べて風呂に入って布団に寝転がってボーっとしてた。
何分位たったかな?
ふと思い出した。
君と僕との共通点。
バスケが好き。
バスケのことになって僕は君と自然に話せた。
いつもどおりの自分で話せた。
でも1つだけうそをついた。
「バスケより好きなものはないよ。」
それから君と話せるようになった。
そしてそのたび君を好きになっていった。
今日もまた家に帰ってご飯を食べて風呂に入って布団に寝転がった。
今日は宿題があるんだ…
数学で答えがでるならいくらでもやるんだけどな。
もう寝よう。
少しでも早く会いたいから。