13日の金曜日。
その日は悪夢も見ず、後ろからの視線も感じず、いい気分で放課後を迎えられた。
鼻歌まじりで下駄箱へと向かう優梨。
依子が死んでからというもの、優梨はとても暗くなり、あんなにいた友達も誰一人、優梨には近付かなくなった。
だから帰りは一人で帰る。
靴を履こうとした優梨は、その目を疑った。
「何…これ…?」
それは手紙だった。しかも…【from依子】と書かれた…。
優梨は生前の依子とはよく手紙の交換をしていた。その時、依子の使っていた便せんで、手紙が書かれている。恐る恐る中を見た。
見た瞬間、優梨は恐怖に震えた。ガクガクと、脚までか震えていたと思う。
【Dear優梨 今日夜12時、公園で待ってます。来なかったら、優梨の家まで迎えに行くね。from依子】
血で書きなぐったようにも見えるその字は、優梨の恐怖をより一層引き立てる。
どうしよう…どうしよう…どうしよう………