〜お家デートにて二人の会話〜
「あのね、和也サン…」
私は自分のベットに横になりながら上目使いになる。
「何、サンて…?」
和也は雑誌に目を落としながら聞き返す。
「そろそろ、良くない?私達…その」
モジモジしながら必死の問い掛けに
「何?はっきり言わないとわかんねーだろ?」
との答え。
んもー!皆まで言わすかな、乙女に!!
「その…私ももう16になったじゃん?だから…」
ここまで言えばわかるっしょ、さすがに。
「んー、そうだな…」
お、脈あり!
「よし!じゃ、熱心な彩サンの為に問題集その2作ってやる」
…
はぁ〜!??
「何でそーなんの〜〜!??」
へなへなと力が抜けていく。
とは言っても横になってるからもう倒れる事はないけど…。
もー、一体どこまで意地悪なんだろう…この人は(涙)
ベットを背もたれにこっちを向いた和也は、お馴染みのたれ目で笑った顔を作る。
二人が一つになれるのは、まだ少し先の事なのです。
END