ー やっと彼のことを振り返れるようになった
あれから7年の月日が経つ…
実際に存在した人物なんだと
箱を開けて改めて思い知る
胸に鋭く刺ささる
痛くてうずくまる… ー
ハタチの時に出会った彼は11才年上の彼だった。
居酒屋の店長で、見た目も性格も私のタイプではない。
しかし、出会ったその日に、何かに引き寄せられるかのように、付き合いだした。
きっと彼と付き合う事になったのは、必然のことだったんだろう。
彼は私にとって初めての彼氏で…
そして初めて私の前から消えていってしまった人…
出会った時彼は…
既にガンに侵されていた。