とても細くもろい糸
はかなくて虚しく繋がれていた糸
切れてから気付いた想い
こんなにも一生懸命好きだった
切れないように必死に繋ぎ止めて
太く強く結ばれるように懸命に生きた
『ねぇ、私が好きな事知ってた?』
『気付いてたけど気付かない振りしてた。』
最後に交わした言葉でふたりの糸は解けた
始めから繋がれてなんかいなかったのかもしれない
私だけが繋ごうとしていたのかもしれない
丁寧に結んでも蝶々結びの様にすぐに解けてしまう
焦って急いで結べば絡結びになってしまう
私達はどちらだろう
指にある糸を外して捨てたら本当にこれで終わり
切れた物をまた元に戻すことも出来ない
ただ願っていた
いつもあなたと繋がっていたいと
でももう終わり
願う事も叶える事も此処で終わり
やっと私の指は自由になった
今まで沢山頑張ったし
沢山無理したり苦しんだり沢山泣いたりした
糸を外した瞬間少しは気持ちも軽くなった気がする
あなたを諦めると決めたからかな
それとも
引きずり過ぎて想い過ぎて気持ちが擦り減ってしまったのかな