−「フハハハハ!くたばれ。下等生物ども」
「お前の好きにはさせんぞ。・・ティリス!!」
二人の男女が一人の女と睨み合っている。
「ティリスお前もここまでだ。”雷を司りし精よ我が主の声に答えよ・・」
男が何か唱え出した。
「馬鹿な・・・それは
・・・ヤメロ!!」
女の顔から血の気が引いていく。
と、同時に男が叫んだ。
「いでよ。ヴォルト!」突然暗雲が現れた。
雲の間から何かおりてきた。ヴォルトだった。
ヴォルトはティリスに向かって雷を落とした。
激しい雷がティリスを襲う。
「キャ、アアアアアアアアアア・・・・」
ティリスはその場に崩れ落ちた。
「さぁ 終わりだ。ティリス」
男は腰に掛けてあった剣をティリスに向けた。
「ハァ、ハァ、まさかここまでやるとは。だが私を倒すことはできん」
そう言うとティリスの体が光りだした。
「しまった。クッ、間に合え」
男は慌てて剣を振り落ろした。が、時既におそしティリスの姿はもうそこにはなかった。
「やられた。クソッ!
クソーーー」
男が悔しそうに叫んだ。
これはある若い二人の男女が出会い、共に旅に出る100年前の出来事。
物語は男女がティリスを退けた100年後を舞台に繰り広げられていく。