すなお

ぽー  2007-11-21投稿
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「覚悟しとけっ、けっこう辛いぞ」…うちらが付き合い始めたきっかけのメールだった…。

初めて彼に会ったのは、まだ寒い1月の始め、駅から離れた小さな居酒屋だった。駅からも離れ、周りにもこれと言って目立つ建物もない。
なのにその店は数少ないテーブルやカウンターは全部うまっていて、人で溢れかえっている。その空気はまるで暑い夏の祭りのよう。
活気溢れる中に、私の上司けん友人、5歳上のマリに連れられ店の中に私達は入った。
そこには一際目立つ店員がいる。決してたっぱがある訳でもない、お腹も出ていて笑った顔もまるでタヌキのようだ。けれど彼の目は、大きくてキラキラしていて、私はそれに吸い込まれそうだった。。
彼は人をよく見ている。灰皿がたまればすぐにきがつくし、あいたグラスをタイミングよく下げにくる。よくそのタイミングを間違え、人を不快にさせる店員がいる中、私はすぐに彼に興味をもった。基本的に私は昔から仕事の繊細で出来る男性に弱いのである。
周りの常連らしき客にもよくしたわれている。
以前からそこのオーナーと面識のあったマリはすぐにその店員に私を紹介してくれた。
彼は大きな声で満面笑みで、そしてそのキラキラした目を合わせ挨拶した。
〈始めまして、すなおです。〉
彼の名はすなおと言った。私はすでに彼の目のトリコになっていた。。

つづく…



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