ドアを開けると、
(リカ)
「遅いよ~!遅刻するよ、キャプテン」
春の皐月。桜の花が八分散った頃。
朝は徐々に暖かくなってきた。
(僕)
「早すぎないか?
まだ誰もいないじゃないか」
辺りを見るが人の気配はなかった。
(リカ)
「そうかな~?それより寒くない?」
僕は「そうか?」と呟いた
(リカ)
「手・・・」
ボソッと言ったリカに (僕)
「何だって?」
耳に手をあてて聞き返した。するとリカは頬を赤らめて
(リカ)
「手、繋いで下さい」
あまりに可愛く言うから
(僕)
「よく言えました」
って手を繋いであげた。
学校までの道は歩いて5分・・・その道を15分かけて、ゆっくり、ゆっくり歩いた。
けど「その日」は来る
そして物語は続く
終 第1章1話
〔朝の風景〕
竹下翔太の場合
==================夕方、硬球を金属バッドで打つ音が響く
学校は部活一色になる
僕はキャプテンでサッカー部を率いている。自慢じゃないけど、我が校のサッカー部は全国大会常連高校で、そんなサッカー部を自分が率いるのは無理だ、とキャプテンになるのを断っていた。
けどリカが「私はいいと思うよ」と言ってくれた。
(僕)
「ラストー!」
(部員)
『はい!!』
ダッシュインターバル30本
を部活の最後にするのが、我がサッカー部の決まり
(僕)
「各自2人1組でストレッチしといて」
サッカー部は32人で2人1組で組むことができる。が、
(リカ)
「翔太~ストレッチしてあげる」
この時ばかりは恥ずかしくて仕方がない
それと同時に視線の痛さを感じる。
リカは気がついてないみたいだが、
男子からは意外に「もてる」
けして可愛いというだけなわけではない体系的に胸が大きいなのに身長が低い
(部員)
「キャプテン次変わってください」
「そっス!ずるいっス!キャプテン!!」
と、言ってくる奴もいる
(僕)
「断る!」
(リカ)
「へ、別にいいのに私マネージャーだしさ」
天然丸出しでリカは言うから
(部員)
「スイマセン。嘘です」(//▽//)
「可愛いすぎるッスよ!リカ先輩」
(≧▽≦)ъ
続く・