俺はそれ以来、葵と話はおろか顔すらあまり合わせられなくなった。
『晴輝どおしたの?最近また元気無くなってきたぞ?』
お前に恋してるなんてとても言えなかった。
…何でもねぇよ。最近寝不足してるだけ。
『……そっか!!』
またしても笑顔でそう言った葵だったが、いつもの笑顔と、ちょっと違うような感じがした。
その笑顔を見てからすぐ、葵は学校をちょくちょく休むようになった。
初めは俺も気にしなかったが、次第に休みが多くなり、おかしいと思い担任に聞いてみた。
担任は葵は自宅と予備校での勉強を両立しているだけであると言った。
俺はそれを聞いて何の疑いも無く安心してしまった。
なぜならたまに学校に来る葵はいつもの笑顔で、みんなと話していたから…。
しかし葵は俺に重大な事を隠していた…。