蘭Side2
●ママ、ママ〜
ママは何も答えてくれなかった、ママは私を置いて逃げ出した?ママはもういない?…ママを守れなかった…
それからすぐに小五郎おじさん夫妻が来てくれた
●蘭ちゃん、パパは今何をしてるのかな?
私は、正直に答えた、家庭の恥を言うのは少し抵抗があったが、私の思考は麻痺していた…
●ずっと帰って来ていないです、ママは晶子さんの家に居るって行ってた…
妻{ねえ、蘭ちゃん!パパは晶子さんの家に居るって言うのは仕事かな?}
●ママは浮気だと言ってました…ママは死んだのですか…ママは…ママを…}
私は今だに思考が麻痺しているのか、ママの死が受け入れる事が出来ないのか、私は壊れていった…
一週間後
妻{蘭ちゃん!ちょっと話しがあるの!}
●あの、話しってなんですか?}
妻{あのね、蘭ちゃん…}
サキさんは私さえよければ家にこのまま住まないかと言ってくれた、私はあの家に暮らす事もあの父親と暮らす事もとても嫌だった…そんな私にサキさんはとても優しく、久しぶりの温かさに私は泣いた
蘭{うっ、うっ、うっ、ありがとう、ありがとう}
妻{いいのよ、私達がしたい事なんだから蘭ちゃんはただ我が儘言えばいいの!}
サキさん、ありがとう、私は今心がボロボロだ、そんな私にそんなに温かく、優しい言葉を言われたら甘えたくなるじゃないか…私は甘える事なんか出来ない…私はママを守れなかった、そんな私が甘えるなんて…でも、でも、でも…
●はい
私の心と体は違う意見を出した、心では駄目と思ってるのに、口に出してしまった、お願いしてしまった、ママごめん、私は心の中でポツリと死んだママに謝った…
そうして3人の生活は始まった。