純哀 3

ネット難民  2007-11-21投稿
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蘭の母 Side


私は今擦り切れる寸前だ、私にはまだ守る者がいる……蘭はもう15だが高校ぐらいは出させてやりたい、私は倒れるわけにはいけない、私は絶望と義務で今立っている…



●あなた!いつもギャンブルばっかりで…


蘭の父{うるせーよ、おめーの面も見飽きたんだよー、顔はいいけど、てめーのその性格が気に入らないんだ、もういい、早く金だせよオラァ}


蘭{ママ!}


蘭の父{なんだ〜、蘭〜!}


蘭{痛っ!}


私は蘭に守られた、心の中で私は情けなくなった、守るべき者に守られた…私の存在意義は失われた、私は成長した蘭に喜び、嬉しく思わなければならないのに、私は喜び、嬉しくは思わなかった


●{やめて、蘭には手を出さないでっ!、ホラお金なら上げるわよ、もう限界よっ…}


蘭の父{ふん、なにが限界だっ!}


私は心の底では蘭には震えていてほしかった、泣いて欲しかった、私より弱い存在が私を崩壊から守っていた、弱った自分が蘭を守る、そんな自分に酔っていた、そんなつまらない事でしか自分を保てない、私は泣いた…自分の醜悪に気付いてしまったから…


蘭の父{あっ晶子、今から行くけーな!}


●うっ、うっ、もう限界…}



3日後


今日も旦那は怒っている、私はただ皆笑顔になりたいだけなのに、何故こうなったのか…もう私には守られるだけの存在はいない、私は今絶望だけで立っている、それは片足だけで立っているのと一緒だ、私はもう崩れるだろう、誰か私を…誰か私を助けて、支えて、私は誰にも気付いて貰えない悲鳴を上げる…



3時間後


ピンポーン


●はい、どちら様ですか!?}


ガチャ


●{!!}



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