純哀 3

ネット難民  2007-11-21投稿
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蘭の母Side4


3週間後


私は久しぶりに実家に帰った、父は仕事に行っているようなので私は帰ろうとしたが、あの家には帰りたくない…毎日違う男と交わる生活…駄目だ思考を殺せ、心を殺せ、私は父が鍵を植木鉢に隠しているのを知っている、私は鍵を取り家に入った…


●ただいま…


私は無人の家なのに{ただいま}と言った、誰もいない事を確認して中に入る、とくにする事がないので自分の部屋に行く事にした…


●最近帰って来てなかったからホコリがたまってるわね、ああ昔はよかったな…小五郎がいてお父さんがいて、生活は苦しいけど…楽しかったな…


私は急に昔が懐かしくなり小五郎の部屋も覗いた…


●小五郎か、昔はお姉ちゃんお姉ちゃんと言ってついて来て、可愛い奴だった、たしかお姉ちゃんと結婚して守ってやるなんて事も言ってたけな…


小五郎、お姉ちゃんもう限界よ、小五郎、お姉ちゃんを守って…自由にして…


●小五郎、お姉ちゃんを助けて…


涙は枯れたはずなのに、頬を伝う冷たいものは何?私はそれに気付いて、私は急いで思考を閉じようとしたが、もう止まらない涙が私を正常に戻していった…閉じなくては…閉じなくては…


30分後


私はまだ泣いていた、そして小五郎の思い出に浸るように部屋を眺めていた…


●んっ、何かなアレ?


机の上に鍵のついた箱がある、私は中になにがあるか気になった…


●暗証番号…


えーと、小五郎の誕生日は…1103…


●アレ開かないなー、暗証番号がわからないなー


さっきまで泣いていた私だが、別の事に意識が向いて涙はとまっていた


●コレかな、アレ、うーんわからないな、まさか私の誕生日かなっ!


カチッ


●えっ!


鍵があいた、私の誕生日を暗証番号にしているなんて可愛い子だ、どれ中身はなんだろな。


パカッ


中にはノートが一冊入っていた、多分日記だと思う、中身を好奇心で覗いてしまう私、中身は……

えっ、私の事ばかりだった!まさか小五郎は私を姉としてではなく、女として見ていたのか…私はパラ読みをやめ、始めから読み直した…


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