蘭の母Side5
●小五郎…
中には私への恋心と、それが報われない事への苛立ち、私の幸せを願う姿、色々な私への思いが書いていた…普通は気持ちが悪いとか思うのかもしれないが、私はもう普通ではない…私はこの日記に書かれている私への想いが本物だと理解すると同時に、私は自分が自由になる方法を思いついた、この方法は最近ずっと考えていたが実行出来ないでいた…この方法をとると蘭の今後が心配になる、奴には蘭は渡せない…
一時間後
私は自分の計画と気持ちを手紙に書いた、そして小五郎の秘密の箱に入れた…
一週間後
ザー
ザー
●さよなら、蘭…
後は頼んだわよ小五郎…
私は逃げた、絶望のない世界に、私は逃げた、幸せな家庭にする努力から、私は逃げた、蘭が一人前になるまえに…私は最後に逃げる事が出来た、蘭を託せる人間がいる事がわかったから…小五郎…小五郎…私は薄れる意識の中、小五郎を愛していた、私は愛される喜びを最後に持って逝った…
蘭の母Side end